新型コロナウイルスの影響で多くの大会は中止となっている9月27日、湯沢町で「第41回南魚沼陸上競技選手権」。10月4日、津南町で「第7回津南町ウルトラマラソン」が開催された。
南魚沼市新堀の介護士、今井清隆さん(37)は、約8カ月ぶりに招待選手として「南魚沼陸上競技選手権」に出場し、「津南町ウルトラマラソン」100㌔では総合優勝を果たした=写真=。
今井さんは、全国のマラソンやウルトラマラソンで優勝、入賞しており、4月からは、リース展開や日頃の練習の様子などをレポートし、全国のランニング愛好家らに発信する「R×Lウルトラマラソン特派員」としても活動している。コロナ禍の今年は、感染対策に工夫しながら仕事の合間をみて自己ベスト更新を目指して練習に汗を流してきた。
今井さんは「主催者側の定めた感染症対策に従い、自治体の許可もあり走らせていただけて感謝している。今回の目標だった8時間を切ることもでき、アップダウンも楽しみながら走る事ができた」と話していた。
ひさしぶりのイベントを満喫 珍しい旧車がずらり
「南魚沼を元気にしたい!南魚沼の素晴らしさを再認識しよう」と2013年から、活動している与六市実行委員会は3日、南魚沼市民会館駐車場でチャリティーイベント「マイカー無料点検&旧車・ハーレー展示会」を開催。約1200人の市民や家族連れが来場し、久しぶりのイベントを満喫した。
新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントなどが延期や中止となり、毎年8月に開催の「与六市」も今年は中止となったが、この日のイベントは、南魚沼市民会館(南魚沼市スポーツ振興公社)に加え、自動車整備振興会との共催で実現したもの。
今回は、感染予防対策を徹底して昨年までのライブや飲食や販売中心のイベントではなく、珍しい旧車などの展示に加え、消防車やパトカー、白バイも登場。与六市ブースでは焼きいも、わたあめの販売を行い、利益の全額は南魚沼市に寄付。また、整備振興会による無料マイカー点検・相談、自動運転支援システム体験なども行われ、ミニカープレゼントやミニ四駆大会ブースなどは子供たちに大人気だった。県自動車整備魚沼地域協議会南魚沼の高橋敬一郎分会長(43)は「コロナ禍でWEB関連が浸透してきた昨今、今回のイベントでは人と人が交流する事の大切さを改めて実感した。早く、人と人が直接、交流できるイベントができれば」と話していた。
癒やしのカフェ「大正や」 熊木ひろ子さん
地域住民や観光客に安らぎの空間を提供している塩沢駅前のつむぎ通りにある「大正や」。
オーナーの熊木ひろ子さん(65)=写真=は、高齢となった母親と同居しようと約40年間勤務した保育士を定年退職後、実家を改装して4年前、昔からの屋号「大正や」をそのまま店名にしてオープンした。
お茶好きが高じて焼き物を学ぶため約10年間も東京へ通ったほどで店内には、趣味で集めた自慢の茶碗から骨董などのコレクションをはじめ地域の作家約25人の陶芸作品や着物地を使用した服や小物雑貨などが所狭しと並ぶ。
カフェスペースでは鶴齢の仕込み水を使用し、注文が入ってから豆を挽き淹れてくれるコーヒーをはじめ、熊木さん一押しのメニューは、抹茶ラテ460円、ケーキセット(コーヒーor紅茶+シフォンケーキ)が610円。
なお、雪国の歴史と文化を活かすまちづくりで都市景観大賞ほか多くの賞を受賞した「牧之通り」に続けと今、つむぎ通りの住民らが中心となり「つむぎ通り」も、新たなまちづくり計画が進められており、熊木さんも「牧之通り同様、雪国文化と歴史を伝えられるような町並みとなり、訪れる市民や観光客らでもっとにぎわい、喜んでもらえるような『『通り』になってほしい」と笑顔で話す。
営業時間は午前10時〜午後5時、火曜・水曜定休。電話025-782-0706。
コロナの影響で苦しむ地元企業を支援 塩沢信用組合
寄付や頑張る事業者を表彰
塩沢信用組合(小野澤一成理事長)は南魚沼市小栗山のほてる木の芽坂で3日、新型コロナウイルスの影響で自他とも打撃を受けるなか、その対策や貢献活動を行った「地元で頑張る事業者」の表彰式を行った。
表彰式の前、同信組の11年連続好決算を記念して津南町への寄付贈呈式も行われ、津南町の根津和博副町長に寄付金100万円が贈られた。
「地元で頑張る事業者の表彰式」では、施設や小学生、園児らに寿司弁当を無償配布した南魚沼市の㈱SEPINTERNATIONALの山本賢社長、消毒用エタノールの代替「魚沼アルコール60」を販売する魚沼市の玉川酒造の風間勇人専務など6社に表彰状と賞金5万円が贈られた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宿泊業者らと市長に支援要請
塩沢信用組合の小野澤一成理事長、南魚沼市観光協会の南雲武士会長ほか宿泊業者5人が林市長に修学旅行の誘致協力や支援を要請のため同日午後、南魚沼市役所を訪れ、林市長に要請書を手渡した。
市内の宿泊施設に修学旅行や合宿などを誘致と安心安全を示す市の認定書を発行し、南魚沼市に安心して来られるように、市長から感染対策や安心と安全の南魚沼市を発信した。それに対し、林市長は「観光協会による感染症対策の認定マークのプレートとステッカーの表示、市民向けに南魚沼市わがまち応援『プレミアム付飲食・宿泊券』の販売、市独自の経営支援など、市をあげて要望に応えていく」と述べた。
こんな時こそ星空をみよう
感染防止や宿泊客確保について意見交換 「第2回安心衛生サミット開催」
塩沢信用組合は6月11日、地域の旅館など宿泊業者15社が参加し、新型コロナの感染防止対策や今後の活動戦略について話う第2回目の「宿泊業者の安全衛生サミット」を南魚沼市六日町のほてる木の芽坂で開いた。
塩沢信用組合の小野澤一成理事長は「事業者の資金を全力で支援させていただく。厳しい状況だが未来に視線を向け笑顔でこの状況を乗り越えましょう」と述べ。会場のほてる木の芽坂で実施している「衛生メニュー」をスライドで紹介したほか参加各社が取り組んでいる感染防止対策や課題について意見交換が行われた。参加者からは「日帰り入浴の利用時間短縮や食事時は仕切りの設置」などの対策に取り組んでいるが「どこまで感染対策を行えばいいのか悩んでいる」「県外客を中心なので県外からの誘客は厳しい状況がつづいている」「安心してきていただくためにも官民一体で安全安心の施設をアピールしてほしい」などの意見がでた。南魚沼市五日町のいろは亭、中澤一博さん(66)は「これだけコロナの影響が長引くと行き着くところは資金繰りしかない。小野澤理事長から『全面的に支援していく』とのことばに感謝している」と話していた。
同信組では今後も、サミットを定期的に開催する予定。
思いきり楽しんで走る日のために 南魚沼市新堀の 今井清隆さん
南魚沼市新堀の介護士、今井清隆さん(37)は、新型コロナウイルスのためにほとんどの大会が中止になっている今、3密を避けながら適切な距離を取り、人とすれ違う際はマスクやフェイスカバーで口や鼻を覆うなどの工夫しながら1人で練習に励んでいる。
今井さんは、東京マラソン出場や全国のウルトラマラソンなどで優勝や入賞もしており、地域でも多くの市民やランナーにも知られている。4月からは、R×Lウルトラマラソン特派員第1期生(全国で4人のうちの1人)としても活動している。特派員は、世界で特許を取得している超立体ソックスやランニンググッズ、ウェアなどを取り扱うR×L(アールエル)の商品を着用して大会に出場し、そのレースの様子や日頃の練習の様子などをレポートし、全国のランニング愛好家に発信するもの。
また、10月18日に予定されている県駅伝競走大会(長岡〜新潟)には、南魚沼・湯沢チームの石田孝之監督からも出場を期待されており、今井さんも「個人の大会ではないので選手として走るか、サポートとなるかはその時のチームの状況次第。大会が開催され、走れる際は応援よろしくお願いします」と笑顔で話す。今日も忙しい仕事の合間をみて自己ベスト更新を目指して走り続けている。
開催を待ちわびた市民も笑顔 「六日町温泉朝市」第1回目開催
南魚沼市坂戸の銭淵公園で毎週日曜日に開かれる「六日町温泉朝市」は2000年、市内の農家が中心となり野菜、山菜、米、加工品、焼きたてのパンなどを並べ、多くの市民や六日町温泉を訪れる観光客らに提供し、市民と観光客の交流の場としても親しまれてきた。
今年も第1回目を5月3日に予定していたが、新型コロナウィルス緊急事態宣言中のため第1と第2日曜日は朝市の若井光子代表(64)が、開催を期待して訪れた市民に「開催時のお願い」(マスクの着用や消毒の徹底などを呼びかけるビラ)を配布した。
37県の緊急事態宣言解除後の17日、事実上の第1回目が開かれた。会場では出店者がアルコール消毒を促したりマスクを着用していない来場者にはマスクの無料配布を行った。
来場者は例年に比べてやや少なかったが、出店者と談笑しながら買い物を楽しむ姿が見られた。開催を待ちわびた湯沢町在住の牛乳宅配会社社長、菊池美樹さん(42)は「『今日から開催する』と連絡をいただき、母と娘の3人で来た。1日も早くウイルスの終息を願い、普段通りの生活を取り戻せればと思う」と話していた。
朝市は、10月の最終日曜日まで(午前6時から8時まで・売り切れ次第終了)開かれ、また随時、出店者も募集しており、1回の出店料は300円。初回のお試し出店(無料)もある。
出店の申し込み、問い合わせは、☎090-3104-4577若井さん。
北越急行であなたのデザインした車両を募集
北越急行(小池裕明社長)はこのほど、「〜あなたデザインの電車をつろう〜『おうちでほくほく線』」を同社のホームページで開催している。
ウイルス感染拡大を防止のために3密(密集・密閉・密接)を避ようとステイホームが呼びかけられ、多くの鉄道ファンをはじめ多くの人々が観光や旅行などを控えなくてならない今、家庭で過ごす時間が多くなることから、せめて家でオリジナルデザインのペーパークラフトを楽しんでもらおうと企画したもの。
応募方法は、同社ホームページ「おうちでほくほく線」から、車両の展開図をダウンロードし、プリントアウトした展開図にデザイン(彩色)し、組み立てた作品を撮影。写真と作品タイトル、投稿ネーム、年齢、一言コメント、住所、電話番号を同社にメールで応募(締め切り6月30日)すると同社ホームページに掲載されるほか、デザイン画のデータを送ると、同社で組み立てて駅に展示される。なお、応募全作品を同社で審査を行い「推し車両」賞を選び、その作者にはノベルティグッズが贈られる。
営業企画部の水澤孝太さん(36)は「外出できなくても家で、少しでも楽しんでもらおうと企画した。弊社では春から夏にかけて数々のイベントなどを企画してきたがすべて中止になってしまった。いかし、秋頃には皆様に楽しんでもらえるイベントが開催できればと思う。一日も早く新型コロナウイルスが終息を願っている」と話している=写真=。
応募先・問い合わせは、北越急行㈱営業企画部☎025−750−1251、ホームページ(https://hokuhoku.co.jp)まで。
手作りマスクの情報満載 「うおぬマスク商店」
津南町下船渡の主婦、名地薫さん(47)がマスクが不足している今、「地域で手作りマスクを作っている団体、個人の情報(場所や連絡方法など)」を紹介しようと4月13日、シェアできるフェイスブックページ「うおぬマスク商店」を立ち上げた。名地さんが、ある店に買い物に行った時、布マスクが販売されていた。その布マスクを見つけたお年寄りが「ここにあった、あった!」と次々に購入する姿を見たという。また、使い捨てのマスクがなくて困っている昨今、どこに行けばマスクが手に入るのか?その場所や問い合わせ先などの情報が一目瞭然でわかりやすい情報を多くの人たちに提供したいと思い「うおぬマスク商店」を立ち上げたという。なお、名地さんは「SNSなどに親しんでいる若者たちはいいが、お年寄りなどにはそれらの情報はなかなか入ってこない。そこで、若者らが家や近所のおじいちゃん、おばあちゃんにその情報を伝えたり、代わりに購入してあげたりしてくれれば多くのお年寄りが喜んでくれると思う」と話している。布マスクの情報や情報提供、問い合わせは、「うおぬマスク商店」で検索。