愛と平和をテーマに歌声披露 うおぬまLirica・南魚沼市少年少女合唱団

南魚沼市民合唱団うおぬまLirica、(公財)南魚沼市文化スポーツ振興公社は9日、南魚沼市民会館で「第15回記念特別コンサートを開催した。今回は、愛と平和Beutiful Peace をテーマに、うおぬまLirica、南魚沼市少年少女合唱団に弦楽四重奏も加えた重厚感あふれる合唱と演奏を披露し、来場者を魅了した。「うおぬまLirica」は、2003年に新潟ニューセンチュリーオペラ「てかがみ」
の一般公募で集まった合唱団が中心となりその活動を継続し、2004年に設立され、発足当初はオペラ合唱団としてオペラ合唱曲を中心に練習やコンサートを開催。今回は、新潟県文化活動推進事業、南魚沼市市制施行20周年記念事業の記念特別コンサートとして開催。オペラ「てかがみ」で合唱指導で参加し、「うおぬまLirica」の指導にあたるヴォイストレーナー、鈴木規子さん(は「現在は月に3回、中学生から70歳代のメンバー23人がジャンルにこだわらず素敵な歌、心に残る歌を今後も届けていきたいと練習に励んでいる。今日は、大勢の皆様にご来場を頂き心より感謝しています」と話す。南魚沼市藤原の清水敬一さん(73)は「妻の友人がうおぬまLiricaに参加しており、今回もこれだけの素晴らしい歌声を披露するために、かなり練習をしたと思うが、その練習の成果が見事、発揮された素晴らしいコンサートだった」と話していた。

県内出身、在住の弦楽四重奏メンバーとフォーレ「ゆめのあとに」「Pie Jesu(ピエ・イエス))を熱唱する鈴木規子さん

(雪国新聞 11月29日掲載)

第37回きものスコーレ2024 シャトーテル一本杉

毎年、参加者全員がきものを着て集う「第37回きものスコーレ」が9日、南魚沼市塩沢のシャトーテル一本杉で開かれ、約70人が参加した。きものスコーレは、この地域が昔から「きもの」にゆかりが深いことから、きもの文化の素晴らしさを次代に伝えようと1987年から、中越地震があった2004年を除いて毎年、織物、酒造などの地元企業が協賛し、参加者全員がきもの姿で集い交流を深めている。同会の名称である「きものスコーレ」は、学び・遊び・余暇という3つの異なる意味を表し、スクールの語源となるギリシャ語「スコーレ」にちなんで名づけられた。

この日のためにパーティー会場隣りの別室に写真スタジオが設けられ、スタッフが周辺で採取した紅葉を背景にカメラマンによる撮影会が行われ、会場では旬の料理や地元の銘酒に舌鼓を打ちながら鶴岡雅義と東京ロマンチカの宮内ひろしさんの歌声に酔いしれた。また、紬の反物ほか豪華賞品が全員に当たる抽選会で盛り上がった。

ライブで歌声を披露した、宮内ひろしさん(74)は歌謡コーラスグループ「宮内ひろしとブルーシャンデリー」のリーダーで、「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」のメンバーとしても活動している。また、作曲家として多くの歌手に楽曲も提供しており、コロナ禍をきっかけに、妻澄江さんの実家である南魚沼市大木六に移住後、同所を拠点に全国で音楽活動を行っている。

南魚沼市六日町の遠藤節子さん(69)は「私は長い間、着物に携わってきたが、今年のスコーレでは、着物と洋服、着物にブーツなどのコーディネートを楽しむ若い方の姿も見られた。この地域にもおしゃれに着物を着こなす方、楽しむ方が増えてうれしい」と話していた。

(雪国新聞 11月22日掲載)

第12回関興寺妙音チャリティーコンサート 小澤征爾氏追悼の夕べ

2月6日に亡くなった世界的指揮者、小澤征爾さんを追悼するコンサート「小澤征爾氏追悼の夕べ」が4日、南魚沼市上野の関興寺で開かれた。

新日本フィルメンバーの山崎恵子さん(ヴァイオリン)、小池めぐみさん(ヴァイオリン)、森澤奏さん(チェロ)大槻桃子さん(ヴィオラ)=左から

1993年、小澤征爾さんとチェロ奏者のロストロポービッチさんがキャラバンを組み、関興寺でコンサートを開催した。それから31年経ち、小澤さんが亡くなった頃に、片付けをしていた杉岡明全住職(59)が、小澤さんらが書いたサイン色紙が出てきたことで「仏縁を感じ」今年の妙音チャリティーコンサートで小澤さんの追悼演奏会を開きたいと思案していた時に林茂男市長からの声掛け、新日本フィルハーモニー交響楽団、十日町市のピアニスト田口好世(たかよ)さんらの協力で同追悼コンサートが実現した。

演奏前、小澤さんを偲び、しみじみとで語る杉岡明全住職=4日、関興寺

演奏前に、今回の第12回妙音チャリティコンサート(小澤征爾氏追悼の夕べ)売上の一部5万円が、杉岡住職から南魚沼市社会福祉協議会に贈られた。高野武彦会長は「地域の福祉活動事業を通じて大切に活用させて頂きます」と感謝のことばを述べた。

引き続き、新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバー4人が、バッハ「G線上のアリア」、モーツァルト「ディベルティメントK.136」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525」ほかハウルの動く城のテーマ曲「人生のメリーゴーランド」などを演奏。約220人の来場者を魅了した。

奏者に花束を贈呈した南魚沼市上野の大学生、笠原未帆さん(22)は「今日は弟、裕樹(12)と花束の贈呈をさせていただき光栄に思う。そして、やさしい音色(演奏)を聴かせていただき心まで癒やされた」と感激。同じく、田中陽花里さん(13)と宮澤菜乃さん(14)も「心こもった演奏に感動した」と話していた。

また、南魚沼市下一日市の清水紀美子さん(64)は「31年前の夏、関興寺での小澤征爾さんのコンサートも聴きに来ました。今夜は、新日本フィルメンバーによる追悼の素晴らしい演奏に当時を思い出しながらしみじみと聴かせていただきました。当時、11月に生まれた3人目もお腹の中で聴いていたようです」と話していた。

(雪国新聞 10月25日掲載)

自動車整備魚沼協議会が チャリティーイベント開催

健全でトラブルの無い車に乗っていただくための共通した知識、ルールを周知し、徹底するために活動する「新潟県自動車整備魚沼協議会」(田村敦分会長)は、10月12日、イオン六日町店駐車場の特設会場で「与六市チャリティーイベント」(与六市実行委員会・南魚沼クラッシックカークラブ共催)を開催する。

同協議会では、新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントが中止、延期となっていた2020年10月、南魚沼市民会館駐車場で与六市実行委員会(山田良夫代表)と共催でチャリティーイベントを開催。同日は、無料マイカー点検・相談、自動運転支援システム体験などが行われたほか、ミニカープレゼント、ミニ四駆大会ブースなどに多くの親子連れでにぎわった。また、旧車の展示会(南魚沼クラッシックカークラブ)や焼き芋、綿あめほかの販売などのチャリティー販売も行われた。当日の入場者は1260人、点検教室参加者は62人、マイカー無料点検は37台でコロナ禍のイベントではあったが、来場者は久しぶりのイベントを満喫し、大盛況だった。

10月12日のイベントでは、自動車ユーザーに自動車の構造及び点検・整備についての知識と理解を広めようと1986年から実施している「マイカー点検キャンペーン」「クルマの相談コーナー」をはじめ自ら組み立てたミニ4駆大会ブース(先着60人・無料)ほか焼き芋、わたあめ販売コーナー、移動販売車も出店する。

新潟県自動車整備魚沼協議会、田村敦分会長(49)は「新しい知識、認識を分会で共有しライバル会社では無く、互い支えあい協力できる会社や人を作り、交通安全と地域の発展に貢献できる南魚沼を作りたいと思っている」と話している。

左から、新潟県自動車整備魚沼協議会事務局の田中秀憲さん、副会長の大平浩二さん、分会長の田村敦さん、フラワーオートガレージ代表の林哲也さん、フラワーオートガレージの川邊博人さん

南魚沼分会から全日本自動車整備技能競技大会に初出場・フラワーオートガレージの川邊博人さん

11月30日、東京ビッグサイトで開催される「全日本自動車整備技能競技大会」に南魚沼市関、フラワーオートガレージの川邊博人さん(38・国家1級小型自動車整備士)が出場する。川邊さんは、塩沢商工高校、群馬自動車大学校を卒業し、新潟トヨペット、JAみなみ車両センターを経て2023年、フラワーオートガレージに入社。今年5月、新潟県代表選手選抜大会で優勝。同大会で準優勝のピットサークル新潟店の出沼寛之さんと新潟県代表として全国大会に出場する。全国大会には、50チームが参加し、競技用の車両を使い各代表チーム2人が協力して制限時間90分で12カ月点検項目を点検し、6箇所の不具合箇所を見つけて点検し、修理を行う。川邊さんは「日本一になることで現役整備士や整備士を目指す人などに刺激になり、業界の技術向上、発展に繋がれば嬉しい。前回の23回大会新潟県が初優勝しているので、連覇をめざして頑張る」と意気込む。

(雪国新聞 10月4日掲載)

ステージと客席がひとつに  こうのとりの贈り物コンサート

子守唄をテーマにしたコンサート「鈴木規子と歌姫たちが贈る子守歌『こうのとりの贈り物』」が12日、南魚沼市民会館で開かれた。コンサートは、南魚沼市民会館の音楽アドバイザーで、南魚沼市六日町の「StudioVOCE(ストゥーディオ ヴォーチェ) 」を主宰する鈴木規子さん(60)が、スタジオ設立20周年と市制20周年記念事業として開かれた。鈴木さんが約1年前に企画し、今年正月から本番に向けて同スタジオで学ぶ小中高生や教え子、音楽仲間ら11人が練習に励んできた。しかし当日、体調不良でメンバー1人がステージに立てなかったが、「ゆりかご」「勇気100%」「ひまわりの約束」「大人のための3つのこもりうた」など約20曲の歌声を披露し、約500人の来場者を魅了した。

左から(敬称略)上村明子(ピアノ)、古川圭子(指揮)、富井香名、高橋由美子、阿部歩実、川上翔子、尾山美由希、清野百合花、鈴木規子、廣瀬礼乃=8月12日、南魚沼市民会館大ホール

鈴木さんは「たくさんの皆様にご来場いただき誠にありがとうございました。勇気100%を会場の皆様と全力で歌い、踊るコーナーでは、ステージに上がってくれた子供たち、客席で立ち上がって踊ってくれた皆様、ステージと客席がひとつになったようで、とても嬉しかった。今後も皆様に楽しんでいただく企画を考えていきたいと思う」と話していた。

「勇気100%」を、ステージと客席が1つになり歌って踊る=第2部「一緒に踊って踊ろうよ」
ホンモノの赤ちゃん登場に、客席もほっこり
色とりどりの着物ドレスでメインのアンサンブルを披露。スクリーンには出演者の赤ちゃんの頃の写真を写しながらエンディング

色とりどりの着物ドレスでメインのアンサンブルを披露。スクリーンには出演者の赤ちゃんの頃の写真を写しながらエンディング

(雪国新聞 8月30日掲載)

 

暑さもなんのその! 家族連れで大盛況   もえぎ夏祭り

「暑さもなんのその!」多くの家族連れで賑わうもえぎ夏祭り=18日、萌園浦佐診療所駐車場
キーマーカレーが大人気だった「みんなの食堂」ブース。「10月に普光寺で開催します!」と呼びかけるスタッフたち

医療法人社団萌気会は18日、浦佐診療所駐車場で「もえぎ夏祭り」を開催し、地域の住民らが祭りを満喫した。夏祭りは、コロナ禍の2020年から22年まで中止となったが昨年から同所で再会された。会場では、フランクフルト、焼きそば、かき氷などを販売するキッチンカーや子どもみんなの食堂ブースの前に行列する家族連れ、子供ブースのスーパーボール、水ヨーヨーなどに興じる子どもたちが歓声を上げていた。浦佐の湯本貴洋さん(33)と三用の上村駿さん(34)は互いの家族とともに訪れ、湯本さんは「娘が通う、浦佐認定こども園からの案内をいただき、友人家族と一緒に来ました。子供たちは子どもブースで楽しみ、大人は安価で生ビールも楽しめた。来年もまた来ます」と笑顔で話していた。また、同夏祭り実行委員長の諸橋滉哉さん(28)は「コロナ前は土曜日の夕方、二日町診療所で開催していましたが昨年から浦佐診療所駐車場で開催しています。今日は、日中の暑い中、大勢の皆様からお越しいただき良かったです」と話していた。

(雪国新聞 8月23日掲載)

親子でほくほく線のウラガワ体験   

北越急行株式会社(小池裕明社長)は、7月27日、28日の2日間、小中学生の親子を対象とした、車庫&指令所見学『ほくほく線のウラガワを見てみよう!』」を開催し、親子10組、22人が参加した。

ほくほく線について営業企画課の水澤孝夫さんが詳しく解説=南魚沼市六日町、北越急行本社                                    参加者は、同社本社で、ほくほく線について座学で学び、北越急行指令所と六日町駅を見学し、六日町運輸指令区検修庫では、車両洗車、車内放送、ゆめぞら上映などを体験しながら車両について学んだ=写真=。北越急行「ほくほく線」は、南魚沼市六日町を起点とし、上越市犀潟に至る全長59・5㌔を運行。1984年、県と関係17市町村及び民間企業など13団体の出資で、第3セクターである北越急行(株)が設立され、1997年3月に旅客運輸営業を開始した。
北越急行の制服姿で運転席に座ったり、車内放送も体験

車両の構造や機能についての解説に興味津々=検修庫

父の博樹さん(51)と参加した十日町市中里の小林剛瑠さん(13)は「走行中のモーター音が大好きで何とも言えない魅力がある。今日は、普段見ることができない車輌の仕組みが覗けて楽しかったし、とても勉強になった」と満足げに話していた。また、営業企画課の水澤康太さん(40)は「今回のイベントは鉄道をもっと身近に感じ、体験していただこうと企画した。弊社では乗車して楽しむイベントほか、沿線の食や観光スポットを紹介するイベントなど多彩なイベントを企画し、実施おりますので機会がありましたら参加していただきたい。今後も、ご利用の皆様と共に歩む鉄道会社として、愛され、親しんでいただけるように取り組んでいきたい」と話していた

ゆめぞら上映体験(ゆめぞら号=日本初のシアター・トレイン。トンネルに入ると突然電車の天井が巨大スクリーンに変わり、臨場感たっぷりの映像を映し出す。上映トンネルは全部で5カ所。毎週日曜日に運行)

(雪国新聞 8月2日掲載)

市民や観光客でにぎわう六日町温泉朝市

 

ジョギングや犬の散歩のついでに訪れ、出店者と談笑しながら買い物を楽しむ来場者=7月28日、銭淵公園

南魚沼市坂戸の銭渕公園、直江兼続公伝世館前で今年も、毎週日曜日に「六日町温泉朝市」が開かれ、多くの市民や観光客が訪れている。市内の農家らが中心となり、2000年から、取れたて新鮮な野菜をはじめ山菜、花などを販売し、六日町を訪れる多くの観光客や市民から親しまれてきた。近年は、農産物だけではなく農産加工品自家製手作りパンや惣菜ほかハンドメイドアクセサリー、包丁研ぎなど約10店が出店している。出店者の魚沼市吉田、浅井彩香さん(32)は「母の実家、市内君沢で採れたものと私が育てた新鮮野菜のほか、私のハンドメイドアクセサリー(ストラップ・イヤリング・ピアスなど)も販売しているので、皆様お誘い合わせの上お越し下さいね」と話す。10月27日までの毎週日曜日、午前6時〜8時に開かれる。また随時、出店者も募集しており、1カ月の出店料は500円、初回のお試し出店は無料となっている。出店の申し込み、問い合わせは、電話090―3104―4577若井代表まで。

(雪国新聞 8月2日掲載)

五穀豊穣家内安全を祈り大般若会     南方稲荷尊大祭

南魚沼市上野の臨済宗 関興寺の裏山にある南方稲荷で7日、恒例の「南方稲荷大祭」が行なわれた。梅雨の晴れ間となったこの日、家内安全や諸願成就を祈願しようと多くの地元住民をはじめ参拝者が訪れ、南方稲荷宮内では、杉岡明全住職と8人の僧侶による大般若会(大般若経典六百巻転読)が厳修され、餅捲きや抽選会などが行われた。また、群馬県沼田市「薄根ふるさと太鼓」の迫力ある演奏が山々に響き渡り祭りを盛り上げた。

9人の僧侶による大般若会厳修(大般若経典六百巻転読)=7日、関興寺裏山の南方稲荷宮

南方稲荷尊天とは、上杉謙信亡き後、御館の乱(景勝と景虎の家督争い)で、景勝公苦戦の知らせで駆けつけた渡邉藤兵衛が十文字の槍を操り、迫り来る敵を次々と蹴散らして勝利へと導いた。論功行賞の際、渡邉藤兵衛の身元を八方捜したが見つけることが出来ずに諦めかけていた時、関興寺裏山にある稲荷の祠の前に脱ぎ捨てられた粗末な武具が発見された。景勝公は、その祠が居城より南方の方角あったことから「南方稲荷尊天」と篤く尊崇し新たに社殿を建立し、長く帰依したと伝えられている(=関興寺談)。

大般若会厳修を終えた僧侶たちによる餅捲き

地元、上野の星野守さん(69)は「昨今、この地域も子供たちが少なくなったが、伝統ある南方稲荷を地域全体で守り、引き継いでいかなければと思う」と話していた。

また、関興寺では8月31日まで、風鈴まつりを開催。「本堂内で麦茶のサービスと御利益みその試食がありますので是非、癒やしの禅寺・関興寺にお立ち寄りください」と話している。問い合わせは、南魚沼市上野267 電話025−783−2111。

約300個の風鈴がお出迎え=関興寺総門前

(雪国新聞 7月19日掲載)

八海山登山口の3社合同で初の祈願祭

霊峰八海山9合目にある千本檜小屋隣接の神殿で6日、大倉口の坂本神社、大崎口の八海山尊神社、城内口の八海山神社の3つの里宮の神職(禰宜)をはじめ14人が参加して山頂祭が行われた。

3社の禰宜による神事 =7月6日、千本檜小屋神殿=撮影:霊峰八海山を囲む会(桐生好雄さん)
前列左から、八海山尊神社の山田久仁彦さん、八海山神社の村山隆家さん、八海山坂本神社の上村夏生さん、諏訪神社の解良伸裕さん(伶人)ほか参加者

各神社では、山開きとして登山道開きの祈願祭が行われているが、合同での祈願祭は行われておらず今回、初めての試みとして3社の禰宜を務める八海神社・村山隆家さん(34)、八海山尊神社・山田久仁彦さん(41)、坂本神社・上村夏生さん(27)と伶人(=雅楽を奏する神職燕市、諏訪神社・解良伸裕さん(38)ほか参加者と共に八海山に登り、八海山の登山道安全と繁栄を祈った。

同日朝は、前日の夜から朝方にかけての雷雨で、雷注意報が継続するなかロープウェイ山麓駅を出発。千本檜小屋神殿を目指した一行は無事に到着。祭典修了後には、雲も晴れ始め、爽やかな風と平野を一望する景色が広がった。

9合目の千本檜小屋を目指す参加者一行=八海山ロープウェイ遥拝所

八海神社の村山隆家さんは「多くの人々が目にする八海山ですが、どうしても何かきっかけが無いと登山まではしないもの。お山をより身近に感じられるように、このようなきっかけ作りを今後も大切にし、継続していきたい」と話している。

(雪国新聞 7月19日掲載)