南魚沼市前原町の南魚沼市立三用保育園(園児41人、水澤弘美園長)で節分の豆まきが行われた。
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消費者庁が、かたい豆はのどに詰まって窒息するおそれがあるとして、5歳以下の子どもには食べさせないように注意を呼びかけていることから、同園でも、新聞紙をまるめて作った豆を使用して行われた。豆まき会開始前には、園長が「せめて香りだけでも」と本来の豆まきに使う大豆をホットプレートで炒り始めると集まった園児たちは「あ〜、いいにおい。食べたいなぁ」と感激。その後、豆まき会のために園児が作ったお面をつけてホールに集まり「豆まき」「オニのまつり」を歌い踊って盛り上がり、各クラスに戻った園児の前に突然、鬼が姿を現すと、園児たちは新聞紙をまるめて作った豆を掛け声と共に投げつけ、ホールに追い詰められた鬼は、全園児の猛攻撃で玄関から退散した。駒形弥英さん(6)は「鬼は怖かったが、勇気を出して頑張ったので鬼を追い出せて良かった」と話していた。すると今度は「福の神」登場。園児一人一人に、おやつが配られると園児たちは満面の笑みで「ありがとう」と応えていた。
園長の水澤弘美さん(52)は「今日は、みんなで元気に楽しく豆まきを行う事ができた。これで、子供たちの体や心のなかにいる悪い鬼が追い出せたので、これからは健康で健やかに過ごせると思う」と笑顔で話していた。
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(雪国新聞 2月14日掲載)