学区に関係なく市内全域から就学できる特認校の南魚沼市市野江乙の後山小学校(江口範文校長・生徒数13人)で2日、オープンスクール「雪まつり」が行われた。前半は、雪が降り積もったグラウンドで「スノーフェスティバル」が行われ、宝探しや積み上げられた雪山からソリで一気に滑り、その距離を競うゲームなどで盛り上がり、子供たちの元気な声援が雪のグラウンドに響き渡った。

その後、会場を体育館に移し、同校で書道の指導にあたっている南魚沼市雷土新田の書家、和田芳山さん(75)のアドバイスで大きな紙に「春」「楽」など各児童が好きな一文字を書いたり、和田さんが巨大書パフォーマンスも披露した。自分の好きな一文字で「巳」を書いた5年生の青木健心さん(11)は「今日は、外では開会式の司会もしたし、自分の好きな文字を書く時に、自分の生まれた巳年の『巳』を書いた。自分で餅をつき、つきたての餅も美味しかったし、今日は、とても楽しかった」と満足顔だった。また、今年も児童と保護者、明るい村づくりの会や学校運営協議会など市内からも駆けつけた約100人が参加。餅つき大会、お菓子まきなども行われ、つきたての餅、豚汁に舌鼓を打ちながら談笑を楽しみながら交流を深めた。

学校運営協議委員の水落孝次郎さん(66)は「今日は私自身、童心に返ったようでとても楽しかった。少数生徒の後山小だが、学校と保護者と地域住民の密接さが濃くて素晴らしい地域です。市内坂戸から子供さんを通わせているお母さんの話ですが『毎日の送り迎えは大変。でも、親同士のお付き合いがとても楽しいし、子供がここに通い始めてからは、目つきも変わり、ここに通わせて本当に良かった』と話していました。私も、子供たちは環境が育てる。ここは、そんな学べる集落、学校なんだなぁと実感しました」と話していた。

(雪国新聞 3月21日掲載)