一緒にさくらを植樹しませんか 5月25日正午から 関興寺で

株式会社伊藤園が全国で行っている桜の植樹・保全活動「わたしの街の未来の桜プロジェクト」で、南魚沼市上野の関興寺が選ばれ、5月25日に桜の植樹祭が開かれる。

株式会社伊藤園(本庄大介社長)では、2019年2月に「お~いお茶」発売30周年を迎えたことを記念し、「日本の春の象徴として古来より愛されてきた桜を未来につなぎ、咲かせ続けたい」という願いを込めて、公益財団法人日本さくらの会と協同して全国で桜の植樹・保全活動を行っている。

関興寺の杉岡住職の後輩である神奈川県伊勢原市の能満寺、松本隆行住職は「桜プロジェクト」に協力しているコメディアン、萩本欽一さんと駒澤大学の学友でもあることから、萩本さんにもぜひ、おいしい南魚沼のお米(関興寺米)を食べていただきたい」と、能満寺住職を通じて萩本さんに届けられ、萩本さんが関興寺米のおいしさに感動。「ぜひ今度、関興寺で植樹を」と植樹が実現した。

杉岡住職は「関興寺では、境内に広がる『花岡山を桜と紅葉の美しい里山にする活動』を行なっています。地域の皆さまに長く愛される里山となるよう今後も南魚沼市、地域の皆様の協力を得ながら整備を進めて参りますので25日の植樹祭にぜひ、お越し下さい」と話している。

植樹祭は正午〜お茶の振る舞い、午後1時〜薄根ふるさと太鼓のパフォーマンスで始まり、2時〜セレモニーに続き伊藤園、林茂男市長、市観光協会長らがシダレザクラを植樹し、一般参加者がソメイヨシノを植樹する。2時30分〜坐禅体験(50人まで・「お~いお茶」のプレゼントあり)も行われる。また、来場者に「関興寺米」おにぎり、味噌なめたか…の「関興寺汁」が振る舞われる。

問い合わせは、関興寺(南魚沼市上野267 電話025−783−2111)。

(雪国新聞 5月10日掲載)

カレーや弁当など提供 みんなの食堂

 南魚沼市浦佐の普光寺で21日、萌気「みんなの食堂」が行われた。みんなの食堂は、南魚沼市の医療法人社団「萌気会」が2020年8月から、普光寺と南魚沼市市野江甲の萌気園大和通所介護「地蔵の湯」で、こども食堂の活動を行っており、来場者にカレーや弁当などを提供している。

あっという間に120食完売「みんなの食堂」=21日、南魚沼市浦佐の普光寺前

開催が12回目となる今回のメニューは、キーマカレー(スイーツと缶ジュース付き)で大人が300円、子供無料で提供。会場の普光寺前には、開始時間前から地域の子供や家族連れが次々に訪れ、午後1時には用意した120食分が完売となった。また、2021年8月から、同じく地域支援活動の一環として、一人親世帯などや経済的に困窮する住民をサポートしようと、地域の個人や商店、企業から寄付された食料品や農産物などを収納しておき、必要な人が必要なものを無償で受け取ることができる「みんなの冷蔵庫(お寺冷蔵庫)」活動も行っている。「みんなの食堂」は、赤い羽根福祉基金特別プログラムから備品購入にかかる費用の助成、NH歳末たすけあい募金からの助成も受けているが毎回、地域住民や北里大の学生らのボランティア、萌気会の有志らの協力で運営され、「みんなの冷蔵庫」も、地域の個人や企業ほか萌気会職員からの物品の提供や協力で運営されている。萌気会の上村光夫さん、田中伊織さんは「困っている方の力になりたいのはもちろん。今後も、この活動を続け、多くの皆様にも関心をもってもらえればうれしい。また、核家族化や働き方の変化、生活様式の多様化などで地域生活における日常的なかかわり、ふれあいの機会が減少し、人間関係が希薄な世の中になった。高齢者から子供たちが集い、みんなが一緒に遊べる場所も提供できたらと思っている。そして楽しい交流の場になればと願う」と話している。

「皆さんも一緒に活動しませんか」と呼びかけるボランティアスタッフたち

(雪国新聞 5月2日掲載)