同校の誇りを引き継ぎ未来に向かい 八海高校閉科式

規模を縮小して開かれた八海高校閉科式=11月20日

南魚沼市の県立八海高校(笠井 兵彦校長)で20日、体育科・家庭福祉科の閉科式我行われた。
1969年に県立六日町女子高等学校として開校。95年に八海高等学校に改称し、男女共学となった。その後、家政科が閉科され体育科と福祉科に、14年に福祉科が家庭福祉科となる。2019年4月から、家庭福祉科の募集を停止し、普通科1学科となりスポーツ、福祉、普通、ビジネスのコースから選択。スポーツコースは1年生から、ほかの3コースは2年生から分かれる「4コース制」となった。
閉科式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止から規模を縮小、来賓の林市長も欠席したほか生徒と同窓会、PTA、後援会の役員で行われた。
笠井校長は「体育科、家庭福祉科の皆さんにとって閉科は寂しいと思うが輝かしい歴史を引き継ぎ、本校で学んだ誇りをもって未来に引き継ぎ、力強く未来を切り開いてほしい」と式辞を述べ、卒業生4人による激励動画も披露され、スクリーンを通して全校生徒たちにエールを送った。
司会を務めた羽吹紗南さんは「とても緊張した。科がなくなるのは悲しいが今後は勉強に頑張る」と話し、生徒代表のことばを述べた体育科の牧野桃さんは「世界で活躍するアルペンスキー選手になる」。家庭福祉科の櫻井桃さんは「介護士になる夢に向かって頑張る」と意気込んでいた。

不法投棄は犯罪 不法投棄を見つけたらすぐに通報を

南魚沼市の市民生活部廃棄物対策課は17日、大木六地内(県道沢口塩沢線、細越峠付近)で不法投棄された廃棄物の撤去作業を行った。時折雨が降るなか、大木六の阿部正夫区長(68)と役員2人も応援に駆けつけ、市職員と合わせて10人が撤去作業にあたり、落ち葉や倒木、土の中から廃棄物を掘り起こし、ユニック車で吊り上げた=写真=。この日の撤去量は2㌧トラック3台と軽トラック1台分の約1㌧(廃タイヤ31本、冷蔵庫2台、洗濯機3台、テレビ1台、プリンター1台、そのほか農業用品や日用品など)を回収した。同地内では5月にも撤去作業を行っており、投棄場所として常態化している。廃棄物対策課によると、不法投棄の発生件数と撤去数量は平成30年度では48件、18㌧。令和元年度には58件で24㌧となっている。投棄場所は、林道、高速道路の側道や高架下・ボックス内、河川敷、水路、崖地などが特に多いという。廃棄物対策課の大内義和課長は「不法投棄は犯罪。不法投棄行為を見かけたら警察へ、不法投棄物を見つけたら廃棄物対策課へ連絡をしてほしい。今後も地域と連携して不法投棄の対応を強化し、防止対策に取組んで行きたい」と話している。

斜面下への不法投棄物はユニック車で吊り上げ約1㌧を回収=16日、大木六地内(県道沢口塩沢線、細越峠付近)