「戊辰戦争150年」を記念した「三国峠の戦いバスツアー」が9月26日に開かれ、県内外から25人が参加した。同ツアーは、湯沢町観光協会が主催し、指定管理を受ける湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」で行った夏季特別展示を元に企画された。
1868年(慶応4年)1月3日の「鳥羽・伏見の戦い」をきっかけに始まった戊辰戦争は約1年半後、新政府軍の勝利によって幕を下ろした。
「三国峠の戦い」は、新潟県と群馬県の県境近くの「大般若塚」で、閏4月24日(新暦では6月14日)に起こった。新政府軍に恭順した上州各藩が攻め入るのを、魚沼が預かり地だった会津藩が防ごうとした。戦いに敗れた会津藩士は、敵に利用されないようにと、浅貝宿と二居宿に火をつけた。これにより、浅貝宿は本陣の土蔵1戸を残すのみ、二居宿は十二神社と教徳寺と土蔵3戸ほどを残すのみで焼失した。
同ツアーでは、再建された二居本陣跡や浅貝本陣跡に建てられた本陣リゾート㈱の大女将、綿貫ミツさん(89)宅にある資料館などのほか焼かれなかった三俣宿に現存する脇本陣跡・池田家も訪問。池田家では、18代当主の池田誠司さん(74)が建物の解説を行い、三俣宿が焼かれなかった言い伝えの再現として、参加者による芝居が演じられた。
加茂市から参加した難波新一郎さん(68)は「いろいろ歴史ツアーに参加しているが一番よかった」と話していた。